それは、スラカの一言からはじまった。 ・デーモンさんのミズク講座・ キルカに名前をつけた後のこと。スラカがふいに言った一言。 「デモンたんのミズクって、どれがどの子なの?」 本日デーモンが連れているミズクは、プリン・モンブラン・オムレットの3匹。 この3匹、本人曰く大変よく似ているが少しずつ違う。とのことなのだが…。 「あの子がオムレットで、今一番手前にいるのがプリンで」 キルカと一緒に遊んでいるミズクを指で示しながら説明してくれる。 のはありがたいのだが。 「ごめん、わからん…」 3匹は大変よく似ている。マスターのデーモンならともかく、他の人間に わかるはずもない。 「似てはいるけど、みんな違うよ〜」 「姫たん、わかる…?」 「いや、全然」 それぞれ特徴があるというデーモン。ならば、よく一緒にいる美月姫なら わかるのではないかと尋ねてみたスラカだが、答えはNoの一言。 「あのよく動き回ってるのがオムレット?」 「あれはプリン。オムレットは、1番大きいやつ」 「どれも同じ大きさに見えるんだけど…」 「ミズクの違いは、悶々にしかわからない」 スラカとデーモンの果てしないミズク論争を終わらせたのは 美月姫の一言。 「つまり、ミズク大好きなデモンたんだからこそ成せる技だと…」 「『大好き』じゃなくて『愛してる』の」 「『好き』ではなくて『愛してる』のレベルか…」 将来の夢は、ミズクと結婚だろうか?思わず、デーモンとミズクの結婚式を 想像してしまった。鳥と人間の結婚式。種族を超えるにもほどがある。 いくら愛があっても、鳥と人間は結ばれることはないだろう。 「とりあえず、本人はミズクがいれば幸せなのかな…」 「かもね…」 2人の視線の先には、楽しそうにミズク's&キルカと戯れているデーモンの姿。 いつか自分がミズクを手に入れたときには、デーモンをミズクで囲んであげようと思う スラカであった。きっと本人も喜んでくれることだろう。 終われ... ・・・あとがき・・・ ごめんなさいな作品です。 本編、ハイトーラ物語の方でデモンタンの出番が少なかったなぁと思い 書いた作品です。デモンタンとミズクを活躍させようと書いたものなのですが… 確かに、デモンタンは語ってます。ミズクについて。 しかし、まともな小説?と訊かれると、どうしても首をひねってまいます(まて いろいろとごめんなさい。許してね?デモンタン。 そして、姫タン・デモンタンの2人は出演ありがとうでしたm(_ _)m