ある日、竹薮で拾い者をした。


 拾い者


 太陽も高い真昼間。はるやは、奥の竹薮で敵をなぎ倒していた。
 防御中心だったころは、敵の攻撃をモロにうけ、早めにリカバリーを発動させなければ
 すぐにダウンしてしまっていたのだが、回避中心にした今日ではその心配もなくなった。
 初めは、回避型なんて、と思っていたのだが、いざ回避型にしてみると滅多なことで
 攻撃をうける事はなく、回復にまわすMPを攻撃に集中できる。そのぶん、防御の方は
 手薄になっているので攻撃を受けたときには痛いのだが、当たらなければこちらものだ。
  敵の密集しているところに範囲攻撃を叩き込み、一度にたくさんの敵が倒れていくのは
 1体1体を相手にするより手間が省けていい。目的はフリーズミラクルの落とす風のキャンディ
 だけなのだが、ストレス解消に他の敵も一掃する。風のキャンディには、MPを回復する作用があり
 店でマナPを買うより、安上がりなのだ。


 倒した敵の落としたキャンディを拾っていたときである。視界の端に、ある看板がはいった。

 『拾ってください』

 犬か、猫か。ダンボールにはいっていなかったが、それは人間だった。そもそも、こんな所に
 犬猫が迷い込んで無事ですむはずはない。その人は、看板を出したまま敵を倒していた。
 クラブには入っていないようだ。

 「それで拾ってください、ね」
  
 チラチラとそちらを伺いながら、狩りを続ける。そのとき、クラブチャットではこう話していた。

 『話せる人がはるちゃんだけなのは、ちょっと寂しいな』

 友人であり、クラブメンバーの一人、ポン凹の発言である。 
 それは、はるやにとっても同感だった。他のメンバーは、中々姿を見せない人間ばかりだし
 ポン凹がいなければ、はるやとて一人なのだ。

 「ちょっと、誘ってみるかな…」

 はるやは、看板を出していた人物に1:1チャットを発信した。



 『それじゃ、申請をお願いします』

 結果は、あっけないほどに早く出た。新メンバー誕生である。
 
 『よろしくお願いします』

 相手が挨拶をした。はるやもよろしくお願いしますと返す。相手の名前はトラーギシュ。
 クラブ・一番星に姿を見せる、数少ない人物である。初めは無難な話をしていた彼らだが
 ひょんなことからはるやの恋愛面がばれてしまい、今では人間ってどうとか、とはるやが
 持論をぶちまける相手になってくれているのだった。


 
 トラちゃんがうちのサイトに来て、自分が飴ちゃんと一緒に拾われたということがバレタので
 記念に1本。TWは、基本的にはキャラで書いていきたいですが、たまに中身でかくこともありますよっと。

 いやぁ、ネタにしようと思ったら、そのまんまになっちゃった☆